2012年5月13日日曜日

科学と言葉―ブログ記事へのコメント

ブログ『TED'S COFFEEHOUSE 2』 様へのコメントが掲載され、ご返事を頂きました。当ブログで関心を持っている問題であり、記事にリンクさせて頂きます。
以下、コメントのみ再録。
科学と文学の文章におけるこの違いについてのご指摘は、大変示唆的に思います。
科学文では一義的な解釈しか許されないということは、科学の精密性を保証するものですが、他方、それは科学が「言葉の枠内に閉じ込められていると」とも表現できるように思うのです。文学ではなく哲学書ですがカッシーラーが次のように言っています。「哲学は、言語という媒体と言語的諸概念という乗り物に分かちがたく結びつけられている単なる科学が達成し得ない事を達成してみせる。」つまり、哲学は科学とは違って、言葉の枠を超えられると言っているわけですが、文学も哲学とは異なったあり方で、言葉の枠を超えようとしているとも言えるのかも知れません。

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